2019.03.15

【香りに魅せられた偉人たち】誰もが知る有名人のアロマエピソード

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良い香りに魅せられた人々の中には、世界的に有名な人物も多いです。

特に、香りにとことんこだわって、生活を豊かにしたり、異性を誘惑したりと、その方法はとても面白いエピソードがあるのをご存じですか?

現在のように、簡単に香りを楽しむことができなかった時代にも、それぞれの時代で新しい方法で香りを楽しみ、そして工夫を凝らしていたことも知ることができます。

ここでは、誰もが知る、超有名人だちが、どのようにして香りを楽しんだのか、どんな香りを好んだのか、その方法についてご紹介します。

クレオパトラ

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絶世の美女として名を馳せた、あまりにも有名な人物ですね。

古代エジプト・プトレマイオス朝の最後の女王として君臨しますが、それまでの道のりはとても複雑。

自身のピンチを、美貌と巧みな話術、高い教養などで乗り越え、特に男性を虜にする術は天下一品だったと定評がありますね。

彼女の人生の最後は、毒蛇に噛ませて自害するという、なんとも切ない終わりかたですが、現在でも彼女にまつわる伝説は魅力的な話として語り継がれています。

クレオパトラはセルフプロデュースの達人

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クレオパトラは、いくつかの言語を話し、高い教養を持っていた聡明な人物だったことはよく知られています。

人々を虜にする巧みな話術は、高い知性のおかげでもあるのでしょう。

さらに、その声は、小鳥のさえずりのようだったとも言われていて、クレオパトラの声に魅了される人も多かったようです。

そして、クレオパトラは香りを用いて人々を魅了する術も長けていました。

バラをこよなく愛する人物であったことはよく語り継がれていますが、相手を魅了するために計算しつくされた方法で、香りを利用していたのです。

実は、クレオパトラは美女ではないという説もありますが、彼女のセルフプロデュースのクオリティの高さを考えると、例え美女ではなかったとしても、多くの人々が魅了されたに違いありませんね。

クレオパトラが愛した香りと楽しみかた

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クレオパトラは、バラの香りをとても愛したと言われ、体臭をバラの香りに変える努力を惜しまなかったことで知られています。

その他にも、シナモンや麝香など、女性の魅力を高めるとされる当時とても高価な香料を使って、数々の男性を虜にしました。

クレオパトラの秀でている点のひとつに、その香りをまとうことが目的を果たすための手段として成功したことがあげられるでしょう。

現に、彼女がいくつものピンチに陥ったとき、香りの効果が彼女の魅力を高め、狙った男性を伴侶にするなど、意図した目的を果たしていますね。

具体的なエピソードとして有名なのが、ローマ政権を握る存在・アントニウスとの初対面の場面です。

クレオパトラは、アントニウスを出迎える際、バラ(ダマスクローズ)の花びらを膝の高さに達するほど大量に床に敷き詰めたそう。

こうした、香りを使ったセルフプロデュースと、クレオパトラのもつ知性や高い教養、そして美貌がアントニウスを虜にしたと語り継がれています。

また、クレオパトラはバラ風呂での入浴や、バラのオイルで全身をマッサージするなど、身体中をバラの香りで満たそうとしたことでも知られています。

彼女の屋敷の敷地内は、自分のバラ園があり、つねにバラの香りで溢れていました。

クレオパトラの生きた時代は、香水の製造や輸出で交易も盛んに行われており、彼女の貿易船の帆には香料がたっぷりと染み込んでいたことから、ナイル川の岸からもクレオパトラが乗っている船はすぐに分かったというエピソードも、興味深いですね。

エリザベス1世

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クレオパトラの他にも、バラを愛した有名人はたくさんいます。

イギリス女王のエリザベス1世もその一人で、彼女はバラの女王という別名でも知られていたほど。

衣服や手袋などの身に付けるものをバラの香りで満たすだけでなく、カーテンやベッドなどの家具にもバラの香りをうつして楽しんでいました。

ルイ14世

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ルイ14世は、ブルボン朝第3代のフランス国王で、王朝の最盛期を築いた人物です。

別名は太陽王と呼ばれていましたが、その他にも芳香王と呼ばれることもありました。

かの有名なベルサイユ宮殿は、彼の時代に建てられましたが、豪華な見た目とは裏腹に、水利が悪いことからトイレの数が極端に少なかったことをご存じでしょうか?

ルイ14世は、衣類や手袋、扇子、家具など、ありとあらゆるものに香りをつけ、宮殿内にはオレンジの木を植え、噴水にはオレンジの香料を混ぜるなどの工夫を凝らしましたが、一説には排泄物の臭いをごまかすためだったとも言われています。

目的は何にせよ、ルイ14世の香りへのこだわりは強く、もっとも芳しい皇帝としても歴史に残りました。

マリー・アントワネット

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フランス国王ルイ16世の王妃ですね。

マリー・アントワネットは、オーストラリア出身で、日頃から入浴する習慣がある国で育ちました。

しかし、王妃となったフランスでは、当時入浴する習慣はなく、貴族の体臭もかなりキツかったと言われています。

そのため、当時のフランス貴族たちはムスクなどの動物性の香りで体臭をごまかしていましたが、実際はごまかすどころか体臭と合わさって強烈な悪臭となっていたようです。

フランスでは、体臭対策として香りを身にまとうことが一般化し、動物性の香りがよく用いられていましたが、マリー・アントワネットは違いました。

もともと入浴習慣のある国で育った彼女は、香水を体臭対策として用いる視点はなく、ファッションの一部として楽しむ視点が養われていたのです。

マリー・アントワネットは垢抜けていた!

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こうした文化の違いにより、当時のフランスではマリー・アントワネットの好む植物性の香水は珍しいものでした。

動物性の香りで体臭を隠すのではなく、ファッションの一部として植物性の香りを楽しむ彼女のスタイルは、とても垢抜けていたんです。

マリー・アントワネットは、ハーブの香りを愛し、特にスミレとバラの香りを自分の香りとしました。

特注品で作られたスミレとバラの香りのする香水は、他の誰もが身に付けていない独特さにより、香りで彼女だと分かるほど珍しいものだったようです。

次第に、フランスでは植物性の香料を用いた香水が流行するようになりましたが、これはマリー・アントワネットの影響が大きいと考えることができますね。

ジョセフィーヌ・ド・ボアルネ

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ナポレオンの最初の妻になった人です。

もともと裕福な家庭で育った彼女ですが、とても浪費家だったことでも知られています。

ファッションなどにたくさん浪費するだけでなく、熱心な植物のコレクターとしての一面もありました。

特にバラは大好きで、ナポレオンが戦争に他国へ渡った際には、お土産としてバラの苗を持ち帰っていたそう。

世界各国のバラの苗を集めるため、植物学者を派遣して日本や中国のバラ苗も入手し、250種類もの原種を宮殿に植栽しました。

そして、はじめ250種類だった原種は、数々の交配に成功し、約4000種ものバラを産み出したことも驚きですね。

ジョセフィーヌの功績は、バラの歴史を語る上では定番のお話です。

バラの人工受粉に成功したことで、彼女は現代バラの母とも言われるほど。

歴史上の人物としては、ナポレオンの初めの妻としての位置付けが目立ちますが、実は香料やバラの世界においてとても大きな貢献をした人物なんです。

ナポレオン・ボナパルト

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香りに魅了された人物としては、妻のジョセフィーヌにも負けず、ナポレオンも有名です。

ナポレオンは、オーデコロンの愛用者で、柑橘類のさわやかな香りを好んだことで知られています。

そもそも、オーデコロンが流行したのは、フランス軍兵士がケルンから引き上げる際に持ち帰ったためという説が有力です。

とても良い香りのする水は、フランス軍兵士が自国の妻や恋人にプレゼントするのにぴったりで、たちまち人気が広まりました。

ケルンの水という言葉が由来で、オーデコロンと呼ばれるようになり、今でもなお香水の1ジャンルとして存在している点がすごいですね。

ちなみに、ナポレオンの愛した香水は、まだこの世に受け継がれているのをご存じですか?

「4711」(フォーセブンイレブン)と呼ばれる香水は、ナポレオン占領時にケルンにいた将軍がつけたネーミングで、番地名からとられたそう。

戦地に行く際はナポレオンの必需品となり、入浴できない環境下で浴びるように使用されていました。

4711は、ナポレオンだけでなく、ドイツの詩人・ゲーテや、作曲家・ワーグナーにも愛されていたと言われています。

マリリン・モンロー

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アメリカの大スター、マリリン・モンローの人気が絶頂期を迎えたころ、とあるインタビューで発した言葉に注目が集まりました。

「寝る時には何を着ますか?」というメディアの問いに対し、彼女が答えたのは「(シャネルの)No.5を数滴」。

何とも洗練されてセクシーな答えだと、関心してしまいますよね。

この一言により、シャネルの5番はとても有名な香水となりました。

合成香料を加えた香水がまだあまり流行していなかった頃、この発言により一気に人気が高まったシャネルの5番によって、香水の世界もガラリと転換期を迎えます。

今でも、マリリンの香水として親しまれるシャネルの5番。

彼女のイメージにぴったりな香りと、そして強烈な印象を与えたエピソードは、時代を越えて語り継がれるのでしょう。

まとめ

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今回は、世界的に有名な人物が、どんな香りを好んで、どんなシーンで使用してきたのかを中心にご紹介しました。

たかが香り、と思っていた人は、そのこだわりように驚いたのではないでしょうか。

古くから、良い香りに包まれたいと願う人の気持ちに変わりはないんですね。

興味深い点としては、香りをただ自分のために楽しむだけでなく、相手に作用するものとして使っていた人物も多いということ。

特に、クレオパトラが数々の男性を虜にする武器のひとつとして、香りを使っていた点は、予想以上の策士だな、と関心した人も多いのではないでしょうか。

時には、こうして歴史的な著名人のあまり知られていない別の顔を知るのも面白いですね。