2018.09.07

オーデコロンの元祖「ケルンの水」その誕生と歴史、再現レシピを紹介します♪

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香りを楽しむものとしてポピュラーな香水やオーデコロン。

現在は合成の香料を使うのが主流ですが、かつては天然の香料、すなわち精油を使って調香していました。

さらに時代を遡れば、ハーブをお酒や油脂に漬け込み、香りを移したものが一般的。

香水というよりも、胃腸薬として飲んだり、痛みのあるところにつけたりと、薬剤として使うのがメインでした。

薬効がありながらも、香水としても素晴らしいと称賛されたオーデコロンの始まり。

今回はその誕生の歴史と、どのような香りなのかを精油を使って再現したレシピをご紹介しましょう。

不思議の水と呼ばれた「オーデコロン」

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「オーデコロン=Eau de Cologne」とは、フランス語で“ケルンの水”という意味。

18世紀後半、ドイツのケルン(コロン)に駐留していたフランスの軍隊の間で「薬効のある水」として評判になり、母国に紹介され、町の名をとってそう名付けられたといわれています。

もともとはイタリアでつくられた「不思議の水=アクア アドミラビリス(Aqua Admirabilis)」が前身。

17世紀末~18世紀初頭頃にドイツ(当時はプロシャ)の都、ケルンに紹介され「ケルニッシュ・ワッサー=Kolnisch Wasser」と呼ばれるようになり、フランスに渡り「オーデコロン」になったということのようです。

ところがこのオーデコロン、誰がつくったかについては諸説あります。

作者はイタリア人のフェミニスか、ファリナ兄弟か?

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「不思議の水」を処方したのは、北イタリアのサンタマリア・マジョレ村出身のジャン・パオロ・フェミニス(一説によると調香師だった?)がミラノで作ったのが最初という説。

彼はケルンに移住し、その処方の秘密をフランスにいた甥のジャン・アントワンに伝え、パリで製造して一旗揚げたというのです。

そしてもう一つの説は、同じイタリア出身のヨハン・マリア・ファリーナとヨハン・パブティスト・ファリーナ兄弟(錬金術師の子孫?)が作ったという説。

兄弟はケルンで小間物や絹製品などを商っていましたが、さらに事業を延ばすため、家に伝わっていた秘伝のハーブレシピに手を加え「アクア・アドミラビリス」を考案し、大成功を収めたという話です。

いずれにせよ、オーデコロンはイタリアで生まれ、ドイツで育ち、フランスで名づけられた歴史ある芳しい水。

いまでもドイツ・ケルンの町でには「ファリナ・ハウス」という博物館があり、その香りをまねて作られたオーデコロン「No.4711」の店もあります。

オーデコロンの元祖「ケルンの水」とはどんな香り?レシピは?

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「ケルンの水」とはいったいどんな香りなのでしょうか?

ローズマリーやメリッサなどのハーブに、イタリア特産品でもある柑橘類(オレンジ、ベルガモット、レモンなど)をブレンドした爽やかなトーンの香りだったといわれています。

フランスの古い処方によると、ベルガモット、セドラ(コルシカ島で育つレモンの原種)、レモン、ラベンダー、ローズマリー、ハッカ、クローブ、タイム、ネロリを使用とあるそうです。

「ファリナ・ハウス」や「No.4711」の処方や製造方法はもちろん企業秘密ですが、精油を使用して再現するポピュラーなレシピがありますのでご紹介しましょう。

<オーデコロン精油版レシピ>
・ベルガモット 5滴
・ネロリ(アルコールで10%濃度に希釈) 2滴
・ラベンダー 1滴
・レモン 1滴
・オレンジ・スイート 1滴
・無水エタノール 10ml
・精製水 20ml
 
アルコールをスプレー式の遮光瓶に入れ、精油を入れてよく溶かし、最後に精製水を入れます。作ってすぐはアルコール臭が強いので、熟成して香りがまとまるまで1~2週間寝かせましょう。

ブレンドには、紫外線を浴びるとシミなどを引き起こす光毒性を持つベルガモットやレモンを使用しています。

日が当たらない部分につけるか、外出する1~2時間前(アルコールは揮発性が高い)に使用するようにしましょう。

「ケルンの水」は心を軽くしてくれる香り

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開発された当時は胃腸薬や化粧水として使われていたようです。それというのも、ベルガモットやレモン、オレンジなどの柑橘系にはリモネンという、消化を助ける成分が多く含まれているためです。

また柑橘類には、心をリフレッシュし、憂鬱な気分を引き上げてくれる心理作用が期待できます。

ネロリ(オレンジ・フラワー)やラベンダーの香りには、ストレスを軽減し、リラックスさせてくれる効果も!

自然な柑橘中心の嫌みのない香りで、持続力が弱いので、周りに迷惑をかけずに手軽に使用できるオーデコロンです。

朝の出勤前に、仕事中のリフレッシュに、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。