2019.03.12

国によって好まれる香りは違う?香りや体臭に対する世界の考え方

shutterstock_1011634381

たまに、道ですれ違う外国人の香りに、魅力を感じることはありませんか?

あまり日本では嗅いだことのないような独特の香り、とても洗練された香りにふと足を止めてもっと香りをみたい!気になる!と感じた人も多いでしょう。

香りの好みは人それぞれですが、香りの好みについてはやや国民性も影響するようです。

そして、体臭への対策についても、日本とは違う文化があると言われています。

今回は、外国人が好む香りや、日本人との体臭に関するエチケット意識の違いについてご紹介します。

日本人は体臭が薄い!?

shutterstock_1071180275
外国人は、自分の体臭と香水などの香りが合わさった匂いを自分の魅力の一部として考える人が多いです。

しかし、日本人の場合、体臭をリセットして無臭化し、その上で香水などの香料を身にまとおうと考える人が多いのではないでしょうか。

こういった意識の違いは、文化や人種による体質の違いが影響しているようです。

日本人は、もともと世界各国のなかでも特に体臭の薄い民族と言われています。

ワキガになる人の割合も、10%程度と言われており、とても少数派なんですね。

ですから、体臭が薄いぶん香りに敏感で、臭いは除去し、無香を良しとする考え方になるのはある意味自然なことかもしれません。

ただ、そのぶんワキガなどの体臭に悩む人は、恥ずかしい思いを抱えたり、差別を受けたりと、少数派であるが故の居心地の悪さを感じることもしばしばありますね。

外国人の体臭は?

shutterstock_537199075
アメリカ人を例にして考えてみましょう。

アメリカ人のなかにも、体臭が薄い人はもちろんいますが、ワキガの人の割合はおよそ70%にのぼると言われています。

これは、体質や食文化の違いによるものも影響し、日本人に比べるとアポクリン腺が多いアメリカ人はそれだけワキガになりやすく、さらに動物性タンパク質や糖質の多い食事を好むため、臭いも強くなります。

日本人のようにワキガが少数派ではないため、ごく当たり前のように体臭対策を行い、特別体臭があることを恥ずかしいと感じません。

日本とアメリカとのデオドラント教育の違い

shutterstock_626706197
ワキガが少数派の日本では、体臭についての対策が親から子に教わる例は少なく、思春期を迎えた子ども達が自ら気にしない限りは積極的に教わる機会がないのが現状です。

もし、親が子の体臭に無頓着だったり、デリケートな問題だからと敢えて触れない親だった場合、かえって子どもがツラい目にあうことだってありますよね。

ワキガの人が少数派だからこそ、あまり自分自身の問題として捉えられない人が多く、問題意識すら持たないのかもしれません。

アメリカの場合、ワキガは一般的で、問題意識というよりは、成長する上で当たり前のこととして考えられています。

ですから、体臭がみられるようになった年齢の子にたいして、親はエチケットの一貫としてデオドラントについての教育をします。

エチケットが不十分な場合は怒られることだってありますし、最低限の身だしなみとして体臭対策を行うのが一般的なんです。

日本人の好む香りってどんな香り?

shutterstock_762594673
体臭の薄い日本人は、比較的香りに敏感です。

悪臭はとりあえず除去したい、無臭にしたいという意識が強いため、まずは無香化するアイテムが人気です。

空間にひと吹きするエアフレッシュナーや、消臭剤は、依然として無香料タイプが定番化していますもんね。

しかし近年では、フレグランス入りの柔軟剤が流行するなど、良い香りのするアイテムも人気が高まってきています。

フローラル系のどちらかと言えば女性が好みやすい香りが中心だった柔軟剤も、最近は男性が好みやすい香りもいくつか販売されるようになりました。

ただ、強い香りは苦手な人が多く、体臭の強い人だけでなく強い香水の香りなどもスメルハラスメントと言われますから、香りの強さの問題も生じています。

日本では、料理を五感で楽しむ文化がありますね。

お寿司などのお店では、香りを身に付けないのがマナーでもあるように、料理を存分に楽しむために自身の香りを控えめにすることが求められる場面も多いです。

茶道や香道など、伝統的な文化でも、強い香りはタブーとするものが多いことから、あまり積極的に香水などをつけないという人が多いのは仕方のないことかもしれません。

日本では、香りの楽しみかたのひとつに、香道という文化がありました。

微妙に調合された香料の匂いを嗅ぎわけるゲームのようなものなど、自分自身に香りをまとうのではなく、香料の香りそのものを楽しむ文化があったため、香りを身にまとうことと楽しむことが二分化したのかもしれませんね。

日本人が一般的に好む香りの定番は、花や果物の自然本来の香りや、石鹸などの清潔感を感じる香りだと言われています。

アメリカ人女性が好む香りって?

shutterstock_604758569
体臭に対するエチケットが当たり前のアメリカ人は、体臭を無香化することはあまり考えません。

体臭のキツさを抑えるために、出掛ける前のシャワーを行うことはありますが、基本的に身にまとう香りは体臭と合わさって自分の魅力となると考えます。

特に、体臭と合わさって甘い香りとなるように作られた制汗剤が一般的に広く使用されていることから、甘めの香りが好まれやすいと考えられます。

日本で販売されている制汗剤では効果が得にくいと感じるアメリカ人のなかには、わざわざアメリカから制汗剤を取り寄せる人も少なくありません。

すれ違いざまに、ふわっと香るアメリカ人の甘い香りは、もしかするとアメリカの制汗剤の匂いなのかもしれませんね。

シャンプーやボディソープ、石鹸などのバスグッズについては、デオドラント効果の高いものが一般的に使われているようです。

アメリカの柔軟剤は、比較的日本にいても入手しやすいですよね。

大容量の柔軟剤に驚いたことのある人も多いのではないでしょうか。

日本でも、アメリカの柔軟剤は一部にファンがいますから、日本人の好みにも合いやすいのかもしれません。

フランス人女性の好む香り

shutterstock_1156211380
フランス人は、香水をほのかに香らせる使い方が上手だと言われています。

フランス人にとっては、香水を使用することは当たり前の文化です。

ココ・シャネルは、「香水をつけない女性に未来はない」と発言したほど。

日本人の女性がこの言葉を聞くと、ちょっと驚いてしまいますね。

そのくらい、フランス人女性にとっては香水をつけることが自然なことなのでしょう。

実際、子どもの頃には子ども用の香水を親からプレゼントされます。

フランス人女性に学ぶ香水のつけかた

shutterstock_1134701477
フランスの人は、香水をつける位置にも人それぞれこだわりがあるようで、一般的な位置とは違う場所につける人も多いのだそう。

一般的に、香水は身体のやや低い位置にある、体温が高めの部分につけるのが良いとされています。

なぜなら、体温で温まった香水の香りは、下から上へと運ばれるため、下半身や下半身に近い位置につけるとふんわりと上品な香りを身にまとうことができるからです。

具体的には、腕や肘の内側、ウエスト、膝の裏側、太ももの内側、足首などですね。

しかし、フランス人女性は、ちょっと違う視点から香水をつける場所を決めます。

それは、男性にキスしてほしい場所に香水をほんの少しだけつけるという視点です。

うなじや首、太もも、足首などにごく少量をつける人が多いのは、男性にキスして欲しい場所を密かにアピールしているのでしょうか。

こうした考え方が影響するためか、フランス人には体臭と合わさって官能的になるような香りが好まれています。

ブラジル人女性に好まれる香り

shutterstock_1132608092
情熱的な人の多いイメージのあるブラジル、女性は髪の毛のケアに余念がないようです。

髪の毛につけるトリートメントなどには、華やかな香りやみずみずしいフルーティーな香りのものが多いそう。

香水は好きな人が多く、様々な香りを試す傾向にあるため、家にはたくさんの種類の香水が並べられていることも珍しくありません。

特に人気なのが、甘美な香りや官能的な香りです。

中国人女性の好む香りって?

shutterstock_38268361
中国人女性は、強い香りよりも控えめな香りの方が人気が高いです。

一般的な場所では、強い香りの香水は受け入れられにくいため、ほんのり香る程度で楽しんでいる人がほとんどと言って良いでしょう。

少し甘めの華やかな香りや、シトラスのような柑橘類の香りが好まれる場合が多いです。

メキシコ人女性に好まれる香りって?

shutterstock_149908397
メキシコ人女性には、とても強い香りが好まれる傾向にあります。

香りがするアイテムは、良い香りがすることはもちろん、その香りが長く続くことに対して評価されるため、シャンプーや香水、柔軟剤などは一度使うと数日間香るほど強い香りのするものも少なくありません。

日本人からすると、ちょっと信じられないかもしれませんが、実際にメキシコで販売されている柔軟剤を見ると、その香料の量は他の国と比較して約3倍にも及んでいます。

これは、他の国から群を抜いて香りの持続性や強さが評価されることを如実に表していることがわかりますね。

自宅の香りつけには、掃除に使う多目的洗剤の香りを活用する人が多いです。

メキシコの多目的洗剤は、香りがついているものが多く、掃除をするだけで部屋のなかが良い香りで満たされる点も興味深い特徴のひとつです。

まとめ

shutterstock_1066746905
今回は、日本人と外国人の香りの好みについて、また香りを身にまとう文化や考え方の違いについてご紹介しました。

あくまでも一般的な傾向についての記述のため、もちろん人によっては違う、ということもあるかと思います。

ここでご紹介した国はほんの一部ですが、国によって香りの好みが違う点は知れば知るほど面白いですよね。

外国人の場合、体臭の薄い日本人に比べて、自身の体臭も性的な魅力の一部ととらえているケースが多く、場合によっては体臭を消すことはもったいないとする考え方もあります。

同じ香水でも、使う人によって香りかたが異なるのは、体臭と合わさってはじめてその人の香りとなるからで、外国人はそういった組み合わせを考慮して香水を楽しんでいるのも日本人との違いのひとつではないでしょうか。

体臭にコンプレックスを感じている人は、外国人の考え方を参考にすると、少し前向きな気持ちになれるかもしれません。

香りの楽しみかたや好みは人それぞれですから、自分に合った方法で好きな香りに満たされる生活を送ってみてはいかがでしょうか。