2018.11.27

庭で香りを楽しむ!花や枝葉から良い香りがする樹木を紹介します♪

shutterstock_555801706

木の香りといえば、ヒノキやスギのようなウッディな香りがよく知られていますね。

まるで森林浴をしているかのような、爽やかさを感じることができ、男性にも人気が高い香りです。

その他には、香木に使われる木をイメージする人も多いのではないでしょうか。

しかし、私たちの身近な所には、もっとたくさんの香りが楽しめる樹木があります。

今回は、比較的強い香りを放つ樹木を対象に、いくつかご紹介していきますので、ガーデニングや庭造りの参考にしてみてはいかがでしょうか。

香りが楽しめる樹木って?

shutterstock_193264085
私たちの身近には、香りが楽しめる樹木がたくさんあります。

香る部位は、花が代表的ですが、葉っぱや実、枝、幹が香るものもあるため、花以外からもいい匂いがすることもあるんです。

花が咲きやすい春に香るものが最も多く、その他の季節に香りが強くなる種類のものもあります。

花が香る樹木の場合は、少し離れていても香りが風にのってくるなど、何もしなくても香るものが多いです。

葉っぱが香るものの多くは、触ったり、揉んだりした時に香りを感じやすくなるものが多いのも特徴です。

花が香る樹木

shutterstock_1033634266
香りが楽しめる樹木に特に多いのが、花を咲かせて華やかな香りが楽しめる種類です。

クチナシ、ジンチョウゲ、キンモクセイは日本三大香木としても知られていますが、どれも花が咲いた頃によく香りますね。

それでは、日本三大香木を含める、花が香る樹木について見ていきましょう。

クチナシ

shutterstock_1125579206
クチナシは、有名な歌手のビリー・ホリデイが髪飾りにしていた花でも知られています。

果実が熟しても割れないことから、「口無し」という意味を込めて名付けられたという説があります。

この果実は、乾燥させて生薬や着色料としても利用されており、古くから人々の生活のそばにあった樹木です。

クチナシの花は6月~7月にかけて咲き始め、初めは白い色が特徴的ですが、徐々に黄色へと変化していく様子も楽しめます。

花からとても強く芳香し、その香りはジャスミンのようだと言い表されることが多いです。

クチナシの中でも、オオヤエクチナシという品種が特に香りが強いとされています。

ジンチョウゲ

shutterstock_467188346
ジンチョウゲは、漢字にすると「沈丁花」、代表的な香木の沈香のような良い匂いがするという意味と、丁子に似た花をつけることから名付けられました。

日本では室町時代には既に植えられていたと言われており、昔からジンチョウゲの香りに魅せられた人は多かったのでしょう。

ジンチョウゲは、3月頃より咲き始める花が強く芳香し、甘く爽やかな香りが楽しめます。

見た目も非常に可愛らしく、濃いピンク色だった蕾が花開くと、白に近い薄紅色の小さな花となります。

小さな花は20ずつ程度が固まっており、丸く手鞠のような見た目です。

キンモクセイ

shutterstock_1120607381
多くの人が実際に香りを確かめたことのある樹木ではないでしょうか。

春に花を咲かせる樹木が多いなか、キンモクセイは秋に橙色の花を密生させて咲かせる点が特徴です。

その香りは甘く、どこか懐かしさを感じさせるような香りと表現する人も多いです。

花は夜に強く香ることでも知られており、近くを通りがかった時にフワッと良い香りが漂っているでしょう。

キンモクセイの花の色は濃い橙色ですが、ギンモクセイは白色です。

ギンモクセイよりもキンモクセイの方が強い香りを楽しめます。

ミカン

shutterstock_269926790
ミカンの果実の香りは、ご存じのように爽やかでみずみずしく、多くの人が好む香りですね。

ミカンは、果実ばかりに注目が集まるのは当然ですが、実は花の香りがとても魅力的なんです。

ミカンの花は5月頃に咲き始め、10日ほどで自然と落ちてしまいますが、開花するとジャスミンのような華やかな香りを放ちます。

果実は柑橘類の香りがしますが、花はフローラルな香りがする、何とも興味深い樹木ですね。

ライラック

shutterstock_634563545
長く花の香りを楽しみたい人は、ライラックがオススメです。

ライラックの花は、4~5月頃より咲き始め、すぐに落ちたり枯れたりすることなく約2か月もの間咲き続けます。

見た目もとても魅力的で、紫や白の小さな花が枝先に集合し、遠くから見ると大きな塊のようにも見えます。

ライラックはヨーロッパ原産の樹木で、香水の原料にも使われています。

寒さに強い樹木のため、日本では北海道でも見ることができ、街路樹や公園など、公共の場でもよく植えられています。

ライラックの花はとてもよい香りがしますが、精油にすると全く違う香りのものが抽出され、切り花にして飾ると香りを放たなくなるため、そのままの姿で楽しむのが一番です。

カラタネオガタマ

shutterstock_430715308
ちょっと変わった香りの樹木を探している人には、カラタネオガタマがオススメです。

春に咲く花が芳香し、2~3cmの小さな花からバナナのような香りが漂ってきます。

バナナの香りにやや爽やかさも加わっているため、あまりクセを感じないという人が多いです。

神社の境内に植えられていることもあるため、春に神社を訪れた際には探してみてはいかがでしょうか。

常緑樹のため、家庭の庭木や生け垣にもよく用いられています。

オオシマザクラ

shutterstock_619783130
日本を代表する樹木、桜にも香りがあるのをご存じですか?

ソメイヨシノからはあまり香りがしませんが、他の品種では香りを楽しめるものもあるんです。

オオシマザクラは伊豆半島に多い桜で、ソメイヨシノよりもやや大ぶりな白い花が特徴です。

木材として使用されることも多く、樹皮は茶筒などの工芸品の原料にもなります。

そして、とても有名なのが桜餅の葉っぱですね。

桜餅を包む葉っぱは、オオシマザクラの葉っぱが使われていて、その独特な香りこそがオオシマザクラの大きな特徴でもあります。

そのため、オオシマザクラが咲いている時に近くに寄ると、桜餅の香りがすると表現する人もいます。

秋の七草の一つ、フジバカマに似た香りと表現する人も多いですよ。

オオシマザクラの一種、スルガダイニオイはさらに強い香りがします。

名前は、江戸駿河台の庭園に生えていたことに由来し、香りが強いことから「匂い桜」の代表的な存在です。

スルガダイニオイは一度消滅の危機を迎え、見ることができなくなりましたが、駿河台の住民の力によって復活し、現代では多くの人がその匂いも楽しむことができるようになりました。

オオシマザクラの桜餅に似た香りとは全く異なる点が面白いところで、ヒヤシンスのような上品さを感じる香りが楽しめます。

葉と枝が香る樹木

shutterstock_264647948
花に限らず、葉っぱや枝など樹木全体から芳香するものもあります。

樹木によっては、その特徴を活かしてハーブとして扱われたり、生活に便利なものへ使われたりすることもあるんです。

クスノキ

shutterstock_774129532
クスノキは、幹が10m以上になることも珍しくない、大きな樹木です。

特に九州に多く、神社ではご神木として大切に扱われていることもあります。

クスノキは、一年を通して木全体が香ります。

その香りは樟脳の香りと言い表されますが、独特な鼻を刺すような香りです。

この香りはカンファーあるいはカンフルと呼ばれることもあり、防虫剤や防腐剤に使われることも多いです。

クスノキの香りを嗅いだ人の中には、お年寄りのタンスの中の匂いに似ていると表現する人もいますが、それは防虫剤の香りに似ているからかもしれませんね。

大きな木で防虫効果も期待できることから、クスノキは家具や仏像の製作にもよく使われてきた樹木です。

より香りを強く感じたい場合は、葉をさわったり、枝をもむと良いでしょう。

ゲッケイジュ

shutterstock_659787709
ゲッケイジュ(月桂樹)は、ローリエという名で知っている人が多いかもしれません。

ローリエはフランス語で、ゲッケイジュも南ヨーロッパが原産の樹木です。

ローリエの葉は、昔から戦やスポーツの勝者に贈る冠として活用されていたり、音楽と歌の神・アポロンの木としても知られています。

一年を通して香りを楽しむことができ、葉っぱを触ったり枝をもむと、より強い香りが広がります。

葉っぱはハーブとして活用される機会が多く、独特の清涼感ある甘い香りが肉料理や魚料理の臭みを消したり、香りをつけたりする時に役立ちます。

ローリエの葉っぱはフレッシュな状態とドライの状態とでは、少し香りの感じ方が異なる点が特徴です。

摘みたてのフレッシュな状態だと、清涼感ある甘い香りにほんの少し苦みも含まれます。

ドライにすると、苦みはそんなに感じなくなり、甘みの強い香りとなります。

フレッシュな状態よりもドライの方が香り自体は強くなり、保存できるため料理にも使いやすくなります。

ローリエは一般家庭の観葉植物や庭木に使われることが多く、常緑樹のため一年を通してきれいな葉っぱの色を楽しむことができます。

ギンバイカ

shutterstock_440782279
ギンバイカは、花・葉・枝全てが香ります。

地中海沿岸が原産の常緑樹で、白い花は結婚式の飾りによく用いられることから、祝いの木とも呼ばれます。

花嫁さんが持つブーケにもよく使われていますよ。

ギンバイカの葉っぱは、揉むことでさらに香りが強く感じられます。

ユーカリに似た、やや柑橘系も含まれた爽やかな香りで、多くの人に好まれやすい点が魅力です。

広く流通しているため、花屋さんで入手できる可能性も高く、ハーブとして取り扱われることもあります。

ユダヤ教の言い伝えでは、ギンバイカはエデンの園の香りの象徴とも言われています。

さいごに

shutterstock_213962308
今回は、香りを楽しめる樹木についてご紹介しました。

意外と一般的に知られている樹木が多く、庭木や公園、街路樹などで見かける機会も多いのではないでしょうか。

自宅の生け垣に植えてみたいかたは、常緑樹のものを選ぶのがおすすめです。

花が香る樹木に関しては、春に香りが楽しめるものと秋に香りが楽しめるものの両方を植えても良いですね。

樹木により、香りが楽しめる期間は大きく異なるため、今回ご紹介した情報を参考にしてみてはいかがでしょうか。

今回は、比較的香りが強い樹木を中心にご紹介しました。

控えめな香りが好みの場合は、さりげなく香る樹木もたくさんありますので、興味のある人は調べてみても面白いでしょう。