2019.03.05

四季別!季節ごとに感じる自然の匂いと香りが楽しめる草花・樹木

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人によって様々ですが、香りに敏感な人の中には季節ごとに違う香りを感じることもあるようです。

 

自然豊かな場所に住んでいる場合は特に、木々や花々の芽吹きや、農作業の過程で生じる独特の香りを感じられるでしょう。

 

もちろん、都会にいても四季の移り変わりを香りから感じるという人はいます。

 

ここでは、季節ごとに感じる香りの特徴や、香りを楽しめる草花や樹木を、季節ごとにまとめてご紹介します。

自然の香りと天候

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雨、土、草、木、花…自然には様々な香りがありますね。

これらの自然の香りが感じられるかには、個人差があります。

香りに敏感は人の中には、雨や土、草、木、花に限定されず、複雑に混ざり合う香りを四季ごとに嗅ぎ分けて、何となく「春の香り」「夏の香り」と言い表す人もいます。

ニオイ分子は空気中に多数存在していますが、天気によって香りを感じやすい環境になったり、その逆になったりすることはあります。

それは、湿度や温度、気流が大きく影響しています。

ですから、「昨日は何とも思わなかったけど、今日がいつもと匂いが違うな」と感じることもあるんです。

冬に比べて、夏は自然の香りを感じやすくなるというのは本当で、湿度が高い時にはニオイ分子が空気中にとどまりやすくなることから、夏には自然の香りを感じやすくなると言われています。

特に、雨があがった時には、草花の香りを感じやすい環境となっているため、心当たりのある人も多いでしょう。

また、温かい料理が冷たい料理よりもよく匂うように、温度が高くなるほどニオイ分子は気化して香りを感じやすくなります。

このように、冬よりも夏の方が、自然の中にある香りを感じやすくなるんです。

そして、晴れの日よりも、曇りの日の方がよく香るとも言われます。

それは、気流が影響するのですが、晴れた日には上昇気流が発生し、ニオイ分子がどんどん上へと逃げていきます。

一方で、曇りの日には、ニオイ分子が地面に留まるため、香りを感じやすいと言われています。

雨の香りの正体とは?

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季節ごとの香りの違いは分からなくても、雨の香りは比較的想像しやすいのではないでしょうか。

雨が降り、そしてやんでしばらくの間だけ感じる、独特の香りの正体は、ジオスミンという化合物です。

ジオスミンは、地中にいる細菌類が作る化合物のことで、普段から土の中にあります。

雨が降ることによって、雨で土が叩かれて、ジオスミンが舞い上がり、香りとして届くんです。

雨自体に香りがあるわけではないんですね。

春に感じられる香り

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春は、たくさんの植物が芽を出し、花がたくさん咲きますね。

春の香りを感じるという人は、梅の香りや桃の香り、松の香りなど、樹木や花の香りを感じとったり、春の陽気で温まった土の香りを感じとる場合が多いようです。

それらの香りが複雑に混じり合って、「春の香り」と表現されているんですね。

香りが楽しめる春の花

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春は草花だけでなく、樹木の花もよく咲きますね。

春の花といえば、沈丁花やモクレン、ライラック、ジャスミン、スズラン、バラ、カモミール、柑橘類の花などがあげられます。

お花見に出かける人も多いと思いますが、サクラの中でもオオシマザクラは香りが強く、桜餅の香りを楽しむことができますよ。

現に、桜餅に使われる葉っぱは、オオシマザクラを塩漬けしたものが用いられているんです。

それでは、春に咲く花の中でも特に香りの強いものを見ていきましょう。

沈丁花

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中国が原産で、日本で栽培されるようになったのは、室町時代頃からだと言われています。

挿し木で増やすことができ、春には枝先に小さな花が集合して咲き、手鞠のような見た目も愛らしいです。

成長はゆっくりで、大きくても1mくらいまでの高さまでしか成長しないため、鉢植えでも育てやすい点も魅力です。

香りはとても強く、甘くて爽やかな印象です。

ライラック

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ヨーロッパが原産の落葉花木で、日本ではリラとも呼ばれています。

沈丁花と同じように、枝先にたくさんの小さな花をつけますが、沈丁花に比べると大ぶりです。

花の色は白や赤、紫、青があります。

花冠は、通常は四つに分かれていますが、たまに五つに分かれたものを見ることができます。

ライラックの香りは、やや穏やかな甘い香りです。

しかし、切り花にしてしまうと成長が止まり、香らなくなるため、香りを楽しみたい人はそのままの状態で鑑賞しましょう。

ミカンの花

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みかんなどの柑橘類の花は、おおよそ5月連休を過ぎたあたりから開花し始めます。

花が咲く期間は1週間と短いのですが、その期間はとても強い爽やかな香りが広がります。

夏に感じられる香り

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農業が盛んな地域では、あちこちで春の終わりから初夏に田植えが始まります。

この頃には、土を耕したりするため、土の匂いを感じることが多くなります。

また、草刈り後の独特な青くささを感じる匂いも特徴的ですね。

特に、夕立が降った後には、草の香りを強く感じるでしょう。

カンカン照りの日には、アスファルトが焼けたような匂いだと表現する人もいます。

香りが楽しめる夏の花

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夏には、クチナシやユリ、ドクダミやラベンダー、月下美人などの香りが楽しめます。

春に比べると、香りが楽しめる花の種類は減りますが、ハーブの収穫時期を迎えることも多いため、花意外の植物から香りを楽しむこともできますね。

それでは、夏に咲く香りが楽しめる花についていくつかご紹介します。

クチナシ

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初夏に香る花といえば、クチナシですね。

甘くてエキゾチック、ジャスミンのような香りが広がることから、イギリスではケープジャスミンと呼ばれることもあります。

白く美しい花と、「幸せを運ぶ」などのポジティブな花言葉から、海外では男性から女性へ贈ったり、ウェディングブーケとして用いられることも多いです。

ラベンダー

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ハーブの中では定番中の定番と言っていいほど、よく知られていますね。

ラベンダーの香りがするアロマグッズはたくさんあります。

ラベンダーはハーブの中ではトップクラスの香りの強さが特徴です。

また、花だけでなく、葉っぱや茎からも香りが楽しめます。

香りは、ハーブならではの力強い爽やかさを持つため、華やかな香りが苦手な人にもおすすめです。

月下美人

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月下美人は、夏から秋にかけて花が咲きますが、その回数はとても少ないです。

俗説では、一年に一度しか花を咲かせないと言われていますが、基本的には環境が良い場合、複数回花を咲かせることも可能です。

その一方で、株が弱っている場合などは、一度も花を咲かせないこともあります。

一度咲いた花は、一晩でしぼんでしまいます。

とても儚いですが、香りは濃厚で強く、ベランダに咲いた場合、網戸を開けておくと部屋に香りが広がるほどです。

特に夕方から真夜中にかけてが花の見頃で、香りを堪能できる貴重な時間でもあります。

月下美人の香りは、上品で優雅、そして穏やかで心地よいと言われることが多いです。

秋に感じられる香り

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秋は、キンモクセイの甘い香りが広がったり、田んぼの近くでは稲を刈ったあとの青くささと香ばしさが混じったような香りなどが楽しめます。

たまに、秋の香りはスモーキーと表現する人がいますが、これは落葉樹が葉を落とす時期とマッチするようで、栄養分をしっかりためて落ちる葉っぱの香りではないかと言われています。

香りが楽しめる秋の花

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バラは、一年のうち二回、春と秋に咲くものも多いため、香りが楽しめるバラを植えておけば、庭に咲く花が春よりも少なくても寂しくありませんね。

その他にも、秋にはキンモクセイやバラ、菊などの香りを楽しむことができます。

キンモクセイ

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学校や街路樹などによく植えられていることから、多くの人が一度は嗅いだことのある香りではないでしょうか。

甘くて官能的とも言える香りに、やみつきになる人も少なくありません。

キンモクセイは、一斉に花が咲き、その期間は

    1週間程度ととても短いです。

    雨が降ると、もっと期間が短くなる場合もあります。

    花はオレンジ色をしており、見た目にもとてもかわいらしいですよ。

    バラ

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    バラは、華やかで優雅な香りのものから、フルーツのようなみずみずしさを感じるものまで様々です。

    切り花用のバラは、長期間鑑賞できるように品種改良されることもあり、香りがないものも多いですが、栽培用なら芳醇な香りが楽しめる品種がたくさんあります。

    冬に感じられる香り

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    冬は、空気が乾燥し、気温も低くなるため、ほぼ無臭の時期だと言われています。

    しかし、雪が積もった日や、霧が深くなる早朝などには、少しツーンとくるような香りを感じるという人は多いです。

    香りが楽しめる冬の花

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    冬は、他の季節に比べると、花を咲かせる植物が少なくなります。

    しかし、香りを楽しめる植物だってあるんですよ。

    山茶花(サザンカ)や、柊、冬の終わりには梅やスイセンの香りも楽しめます。

    花ではなく果実になりますが、ユズの香りを楽しむ季節でもありますね。

    ケーキに入れたり、ジャムにしたり、お風呂に入れて楽しんだりと、甘酸っぱい香りがとても強い点が魅力です。

    山茶花(サザンカ)

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    山茶花の開花期は秋から真冬にかけて、おおよそ10月~2月頃になります。

    椿と見間違われることも多いですが、香りの有無で見分けることもできます。

    山茶花の香りはとても強く、清々しい印象が特徴です。

    椿は、一部の品種を除いてはほとんど香りがありません。

    柊(ひいらぎ)

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    クリスマスのモチーフにもなる柊は、ギザギザの葉っぱや赤い実が印象的ですが、白い小さな花が咲くのをご存じでしょうか?

    この小さな花からは、キンモクセイに似た甘く濃厚な香りが楽しめます。

    キンモクセイに負けないほどよく香るという人も多いです。

    さいごに

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    今回は、季節ごとに感じる自然の香りや、香りが楽しめる花を四季に分けてご紹介しました。

    ガーデニングに興味のある人は、季節に注目して香りが楽しめる樹木や花を植えてみても面白いですね。

    都会に住んでいると、自然の香りを感じる機会はあまりないかもしれませんが、休日を利用して緑豊かな場所にでかけると、都会とは違った自然の香りを楽しめるかもしれません。

    スズランやカモミールなどの鉢植えの花でも、香りが楽しめるものはたくさんあります。

    園芸店や花屋さんで手軽に入手できるものから、自然の香りを楽しむのもおすすめです。