2018.12.11

ヒノキやスギの香りで癒やされる♪木の香りが持つ働きと精油の楽しみ方

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自然豊かな環境や、登山などでは独特の清々しい香りも魅力ですよね。

たくさんの車が行き交う場所などに比べると、空気が澄んでいることも相まって、森林浴の気持ちよさを求めに来る人もたくさんいます。

“森林浴の香り”“木の香り”などと書かれた芳香剤や入浴剤などよく目にしますから、木の香りは多くのかたに受け入れられやすい香りだということが分かります。

ここでは、ヒノキやスギの木の香りについて、木の良さを交えてご紹介します。

木が香るのはなぜ?

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新しい木製の家具や、木材がしっかり使われている新しい家などでは、フワッといい香りがしますよね。

まるで、その空間だけ特別であるかのようなほど、日常生活とはかけ離れた香りがします。

木の香りは、老若男女問わず多くの人に受け入れられやすい香りですが、実は木の種類によって香りは異なります。

中には、ほとんど香りが感じられない木もあるんです。

一般的には、広葉樹からはほとんど香りを感じず、香りが強いのは針葉樹と言われています。

針葉樹に多く含まれるフィトンチッドという精油成分が、木の香りの正体です。

フィトンチッドの含有量は木の種類によって大きく異なり、この違いがそれぞれの木の香りの個性につながります。

木の香り成分・フィトンチッド

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フィトンチッドにはいくつもの種類があり、木にはそれぞれ十種類以上が含有されているのがふつうです。

しかし、木の種類によって、フィトンチッドの種類や含有量は異なり、一部の木にしか含まれない種類のものもあります。

木からとれる精油は、それぞれ個性があることから分かるように、フィトンチッドの種類が香りに影響を与えているんですね。

木の香りと人の生活の関係

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木は、古くから人々の生活とともにありました。

一番に思い浮かべるのは、建造物ではないでしょうか。

針葉樹を代表するヒノキやスギは、昔から家や神社仏閣などの建築に用いられていますよね。

今もなお、その良さは認知されていますが、具体的にどんな良さがあるのでしょうか。

木の匂いと睡眠

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木の匂いが人の心と体にどんな影響を及ぼすのか、様々な研究がされています。

精油の効能を見れば、たくさんの良い効果が期待できることが分かりますが、睡眠にも影響があるようです。

ラットを使った研究で、木の香りと睡眠との関係について調べられたとき、木に囲まれた環境で眠ると心地よさを表すα波が増加したことが発表されています。

木の香りにはストレスによる発汗を抑えたり、脈拍を安定させる効果が期待されることから、これらが作用することで心地よい眠りにつながるのではないかと言われています。

合板からヒノキの香り!?

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木の香りは多くの人から好まれたり、心身に良いとされることから、ヒノキやスギなどを使っていなくてもその香りが楽しめる工夫が行われるようになっています。

たとえば、合板や木製のボードです。

これらにヒノキやスギの精油を入れ込んだ建材も多く使われるようになってきています。

建材だけではなく、布の繊維に匂いをつけ、衣類やハンカチ、寝具などに活用されていたり、カーペットの素材に匂いを付けたりと、生活用品にも幅広く取り入れられています。

木の香り成分で抗菌!

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木からとれる香りの成分・フィトンチッドは、1930年頃にロシアのある博士によって名付けられました。

植物を傷つけると、その周りにいる細菌が死んでしまうことを発見した博士は、植物を表すフィトン(phyton)と殺すという意味のサイド(cide)を組み合わせて、フィトンチッドと名付けたことで知られています。

この発見により、木は自分自身の身を自然界で守るために、害虫などから身を守るための手段としてフィトンチッドを出していることが分かりました。

フィトンチッドは、殺菌力を持つ揮発性物質であることから、木材として使用するとダニなどを寄せ付けない効果が期待でき、住居や物の保管などに適した材料なんですね。

大昔の人は、感覚的にそれを知っていたのでしょうか。

建築物だけではなく、日本酒の樽にスギが使われるなど、理にかなった方法で木を使っていますね。

ヒノキの香りの魅力

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比較的香りを感じやすい針葉樹と言えば、ヒノキやスギですね。

特にヒノキは、そのまま削りかすを脱臭剤として活用する人もいますよね。

ヒノキは、もともと火をおこすために擦って使われていたことから、“火の木”と呼ばれ、ヒノキと名付けられたという説があります。

ヒノキは世界中に生えているかと思われていますが、主な産地は日本と台湾で、世界的に言えばごく限られた場所でしか入手できないことが分かります。

日本では、主に福井県から屋久島までの範囲で見ることが多く、湿気の多い日本に適している木材です。

ヒノキの家具やヒノキ風呂などは、香りもよいと人気が高く、高級感も兼ね備えていることから憧れを持つ人も多いでしょう。

ヒノキの香りは多くの人に受け入れられやすく、爽快感を感じるようなウッディな香りが魅力です。

精油は、木(心材)から抽出されるものと、葉から抽出されるものの2種類があります。

抽出される部位によって、少し香りが異なり、より爽やかな香りを好む場合は葉から抽出された精油がおすすめです。

ヒノキの精油には、気持ちを落ち着かせてリラックスさせたり、疲労回復などの助けになると言われています。

また、お肌や頭皮の状態を良くすることも期待されています。

ヒノキの香りに自然と惹かれてしまう人は、もしかするとこのような効果を自然と欲しているのかもしれませんね。

ヒノキの香りには、人の心身に作用するだけではなくて、木材としての価値もとても高いんです。

抗菌作用があるため、腐りにくく、シロアリへの対抗力が強いため丈夫な家を作るのにも適しています。

また、ヒノキの木くずの中ではダニが死滅すると言われており、ダニの繁殖も抑制することができます。

昔から神社仏閣などの建材として使われてきた理由も分かる気がしますね。

スギの香りの魅力

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スギも、ヒノキと同じように爽やかな香りがする針葉樹ですね。

日本中のどこでも見ることができるなじみ深い木で、吉野杉や屋久杉など、地域を代表する品種や有名品種もあります。

スギの木からも精油が採取されます。

ヒノキと同じように、爽やかでウッディな香りですが、ややスギの方がより爽やかだと感じる人が多いようです。

スギの精油も、木の部分と葉や枝の部分から抽出されるものの2種類があり、香りの違いを楽しむことができます。

爽やかな香りが好みのかたは、葉や枝から抽出された精油がオススメです。

精油の作用は、木から抽出されたものと葉や枝から抽出されたものとでは変わらないため、効能を期待する人は参考にしてみてください。

スギの香りには、気分を落ち着かせたり、リフレッシュに活用できたり、疲労回復などに役立つと言われています。

抗菌作用もあるため、木材としても広く活用され、日本酒の樽ではお酒への香りつけも兼ねて選ばれているようです。

スギと聞くと、花粉症に悩んでいる人は使えないものだと思われることもありますが、精油には花粉症を引き起こすような刺激はないため、花粉症の人でも使用することができます。

ヒノキやスギの精油の活用方法

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精油を使うと、意識して森林浴に出かけなくても爽快感が味わえる空間づくりに役立ちます。

アロマポットで香りを気化させたり、お風呂へ数滴垂らしてみたり…と活用方法は様々ですが、特にオススメなのはアロマディフューザーやアロマミストです。

アロマオイルの活用法として、長らく一般的だったアロマポットは、ティーライトキャンドルなどを使ってポットを温め、オイルを垂らした水を気化して香りを拡散する道具のため、火の取り扱いが必要でした。

炎を眺めることで癒されるという人も多いため、アロマポットを好んで使う人はたくさんいますが、小さな子どもやペットが走り回るような家庭では使いづらいといった声もあります。

アロマポットが使いにくい人におすすめなのが、アロマディフューザーやアロマスプレーです。

アロマディフューザーとは?

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アロマディフューザーは、火や熱を使わずに香りを拡散できることから、近年注目を集め続けているアイテムです。

インテリアにもなじみやすい、とてもおしゃれなデザインのものも多く、和室・洋室問わず部屋に合ったデザインのものが見つけやすいほど種類も充実しています。

手持ちの精油があるなら、超音波式のものか噴霧式のものがオススメです。

超音波式のアロマディフューザーは、水とアロマオイルを超音波でミストにして香りを広げるタイプです。

定期的な水の取り替えが必要ですが、日常的に使用するなら苦にならないでしょう。

噴霧式アロマディフューザーは、精油をそのまま使用して、空気振動で霧状に噴霧して香りを広げます。

精油の消費スピードがやや早めとなりますが、原液を使用するぶん香りはしっかりと広がりやすいです。

広い部屋での使用には、噴霧式のものの方がより香りを感じやすいでしょう。

アロマディフューザーは、ライトが点灯するものや就寝時の利用に便利なタイマーがついているものなど、便利な機能が付属しているものもあります。

利便性とデザインの両方の面から検討すると良いでしょう。

アロマスプレーとは?

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アロマスプレーは、使いたいときに使いたいぶんだけシュッと吹きかけるだけで香りを拡散させることのできる便利なアイテムです。

市販品も多数ありますが、手持ちの精油がある場合は手作りするのがオススメで、材料も揃えやすく簡単に作ることができます。

用意するのは、精油と無水エタノール、精製水、スプレーボトル、計量カップの4点です。

無水エタノールや精製水は、ドラッグストアやインターネットで簡単に手に入れることができます。

スプレーボトルは、できればガラス製のものが良いです。

プラスチック製のものは、アロマオイルによっては溶けてしまうことがあるため注意が必要です。

作り方は簡単です。

まず、スプレーボトルに無水エタノール10mlを入れて、精油を10~12滴入れてしっかり混ぜます。

その後、精製水20mlを加えてさらに混ぜて出来上がりです。

アロマスプレーは、できるだけこまめに作り直して、いつでも作りたてが使用できる状況がベストです。

保存も、冷暗所に置いておくことをおすすめします。

アロマミストの良いところは、即効性があることです。

急な来客や、食事のあとの匂い消し、玄関などのいやな匂いなど、気になったタイミングですぐに使えるため便利ですよ。

さいごに

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今回は、木の香りやヒノキ、スギの香りの魅力についてご紹介しました。

もともと私たちの生活のそばにある木材には、知られざる魅力がたくさんあるんですね。

自然豊かな場所の香りが好きな人は、ぜひヒノキやスギの精油を活用して日常から木の香りを感じる空間を作ってみてはいかがでしょうか。

アロマディフューザーやアロマスプレーの活用により、簡単に好きな香りに包まれる空間づくりができますよ。