2018.12.07

お香の種類と楽しみ方!気楽な楽しみ方から伝統的な方法まで紹介♪

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お香は、火を付けなければ楽しめないと勘違いされることがしばしばあります。

しかし、火を使わなくても楽しむ方法はたくさんあります。火を灯すことが不安なかたや、小さな子どもがいる家庭、ペットがいる家庭でも、その他の方法でお香を楽しむことは十分に可能です。

もちろん、火を使わなくても、誤飲や誤食、温めて使う道具を扱う際のやけどなど、安全面に注意する必要はありますが、お香の楽しみ方の幅広さを知ることでたくさんの人が使いやすくなるかもしれません。

それでは、具体的にどんな方法でお香を楽しむことができるのでしょうか。

お香の種類と楽しみ方

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お香には、火をつけて楽しむものと、火をつけずに温めて楽しむもの、常温のまま楽しむものの3種類があります。

火を付けて楽しむお香

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一般的に広く知られるお香で、コーン型や線香、蚊取り線香のような渦巻き型があります。

どれも同じように見えますが、実は香りの広がりかたなどが異なります。

コーン型のお香

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コーン型は一気に香りを広げたい時に適しており、急な来客の時などにも役立ちます。

不燃性の受け皿を使用しますが、燃焼した後に灰が散らばりにくい点も魅力です。

線香

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線香と聞くと、どうしてもお仏壇やお墓参りに使う線香を思い浮かべがちですが、線香の香りのバリエーションは豊かです。

最近では、お仏壇用の線香にもラベンダーやローズなどの華やかな香りや、お酒をイメージした香りなどのユニークなものまであります。

線香型は、コーン型ほど即効性のある香りの広がりかたはしませんが、常に均一に香りが広がります。

使用する際には、線香を立てるための穴が空いた受け皿を使用します。

線香型は、先から順に燃焼していきますが、徐々に灰が落ちていきます。

そのため、灰が落ちる位置までカバーできる長さのある受け皿が便利です。

渦巻き型

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渦巻き型は、とにかく長く燃焼するため、長時間香りを楽しみたいかたにおすすめです。

広い部屋やお店などでも使用しやすいですね。

温めて楽しむお香

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火を使わずに、温めて香るお香には、香木や印香、練香などがあります。

香炉の中で灰を温めて、その熱を利用してお香を温め、気化させて香りを広げます。

茶道でのおもてなしで用いられるなど、日本の伝統的な文化との関わりも大きいですし、香りそのものを楽しむ遊びでも使われます。

香炉でお香を楽しむ方法に、空薫きと聞香がありますが、その方法はまた後ほどご紹介します。

香木

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香料は、天然素材そのものでできています。

香木もそのうちの一つで、香りがする木そのもののことを言います。

代表的な香木は、白檀や沈香などがよく知られています。

印香

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粉末にした香料をクッキーを作る時のように薄く広げて型で抜き、乾燥させたものです。

材料は火をつけて楽しむお香と一緒で、形や用途が異なります。

印香は見た目の華やかさも楽しめる点が魅力で、落雁のような可愛らしいものがたくさんあります。

印香と同じように使うお香に、練香という種類もあります。

練香は、粉末にした香料と、炭粉、蜂蜜などを混ぜて丸めたお香です。

ムチムチとした質感で、しっとりしているのが特徴です。

保存する時には、乾燥しないように注意が必要で、密閉容器などを活用します。

常温で楽しむお香

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そのまま置いておくだけで香りが楽しめるお香です。

ルームフレグランスとして活用できるほど大きなものもあれば、持ち運びに便利なコンパクトなものまで様々です。

香料には、温めたり火をつけたりしなければ香らないものもあるため、常温で香るタイプのお香作りには、揮発性が高くそのままでも香る香料が使われています。

におい袋

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常温で香るタイプのお香の中では最もポピュラーではないでしょうか。

におい袋は、香料を袋に入れて持ち運べるようにしたもので、香りが少なくなれば中身を入れ替えるだけで良いため便利です。

定番は巾着型ですが、マスコットに入れるなどのアレンジをしているものもあります。

におい袋の歴史は古く、平安時代には貴族の腰飾りにして衣服に香りをつけて楽しんでいたと言われています。

現在も、香りつき柔軟剤など衣服についた香りを楽しむ習慣がありますが、昔の人も同じように楽しんでいたんですね。

におい袋は、持ち運びしやすい点が魅力です。

カバンの中や引き出し、車、クローゼット、枕元など自分が香りを楽しみたい場所で楽しめます。

部屋香は、ルームフレグランスとして活用できるよう、におい袋を大きくしたものです。

そのまま棚の上に置いたり、壁にかけたりして使用します。

なお、置いて使用するものを置き香、壁にかけるものを掛け香と呼ぶこともあります。

文香はにおい袋の一種で、和紙や折り紙などに平たく香料を入れて封をしたものです。

薄型なので、手紙の中に入れて香りを一緒に届けたり、しおりにして本に挟んだりして使用します。

お香の活用例

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お香は、その種類によって様々な楽しみ方があることが分かりました。

毎日の習慣としてお香を焚いても良いですし、持ち歩いて香りを身にまとっても良いですね。

さらにお香を楽しむためには、どんな時にどのように活用したら良いのでしょうか。

お香を活用する時のアイデアの一部をご紹介します。

火をつけて楽しむお香の場合

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火をつけて楽しむお香は、短時間で香りを拡散することができるため、気持ちを切り替えたい時や特別な気分を味わいたい時、急な来客がある時などに便利です。

特に急な来客がある時には、食事などの生活臭を消すことができるため、おもてなしの空間に早変わりするでしょう。

お香は、気分のコントロールに役立てることもできます。

イライラしたり、不安になったりした時に、お香をたいて心をリフレッシュさせたり、朝の出勤前に良い香りを嗅いで気合いを入れたり、勉強や読書、映画鑑賞など自宅で過ごす時間が長い時に使用したり…使える場面はたくさんありますね。

自宅でヨガなどをしている人は、雰囲気作りとしても活用できますし、ゆっくりと呼吸するヨガとの相性は抜群です。

常温で香るお香の場合

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常温で香るお香は、持ち運びしやすく火を使わないことで多くの人が使いやすいため、プレゼントに最適です。

特別におしゃれな布で作ったにおい袋をプレゼントに添えるのもいいですね。

落ち着くな、と感じる香りのにおい袋を枕元に置いておくと、一日の疲れを癒しながら眠りにつくことができるかもしれませんよ。

また、大切な人へ書く手紙には、文香を入れて開封した時のフワッとした香りを楽しんでもらうのもサプライズ要素があって面白いです。

本をプレゼントにする場合は、文香で作ったしおりを添えるのもオススメです。

文香は薄くかさばらないため、財布やカードケース、スマホケースのポケットに入れることができる点も魅力です。

伝統的な方法で楽しむ、空薫きと聞香

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火をつけずにお香が楽しめる、空薫きや聞香は、ともに香木や印香、練香と香炉などの道具を使います。

空薫き(からだき)と聞香(もんこう)

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空薫きは、おもてなしの場所でもよく使われており、香りの持続時間が長くあまり強すぎずにふんわり香る点が特徴です。

香炉に灰を入れて、静かに少しだけかき混ぜ、火をつけた炭を入れて灰を温め、お香を置きます。

香木を使う場合は、小さく割られたタイプのものを選びましょう。

決して強い香りではありませんが、じんわりとほのかに良い香りが広がっていきます。

聞香は、香木の香りをかぎわけて楽しむ、大人の遊びとも言えるものです。

なぜ、「嗅ぐ」のに「聞く」という文字が使われるのか不思議に思うかもしれませんが、香りを楽しむ世界では「嗅ぐ」ではなく「聞く」と言い表すんです。

左手で香炉を傾けないように支え、右手で香炉を覆うようにかぶせます。

右手の親指と人差し指の間を空けて、そこから顔を近づけてそっと香りを確かめます。

同じ樹木であっても、香りはさまざまです。

ぜひ、その違いを実感してみてくださいね。

聞香を楽しむ時には、灰が飛ばないようにゆっくり息をすることに注意しましょう。

香道ってなに?

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香道は、茶道や華道のように決められた所作がありますが、簡単に言うと香りを楽しむ遊びのことで、使われる香料は沈香だけです。

沈香は、同じものが一つもないと言われるほど個体差がある香料で、その繊細な違いを聞き分ける遊びなんです。

その日のために用意された数種類の香りを順番に聞き、どの順番でお香をたいたのかを言い当てる遊びが一般的で、用意されたお香は和歌になぞらえたものであることから、香りと文学の両方を紐づけて楽しめる点が魅力です。

お香を楽しむ時のマナー

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お香は、繊細な香りを楽しむものですから、香席の場では特に、香りの強いものをできるだけ身につけないようにする必要があります。

たとえば、香水や匂いの強い化粧品、柔軟剤の香りがする衣服、ヘアケア用品などです。

タバコやお酒の香りは、自分ではあまり気にならなくても周囲の人にはとても強い香りとして印象に残り、香りを聞くことにも影響してしまうかもしれません。

普段タバコやお酒を嗜む人も、香席に向かう日の前日からはいったん控えるなどの配慮が必要です。

タバコの香りは衣服や髪の毛などにも移りやすいため、香席での装いには気を配る必要があります。

お酒やタバコだけではなく、香りの強い食事は前日から控える方が良いですよ。

また、茶道と同じように、香元の所作や床の間飾り、香道具などを拝見しながら、招いてもらったことへの感謝の気持ちを持ち、楽しみましょう。

香席へは、着物を必ず着用しなければならないわけではありませんが、派手な装いは控え、時計やアクセサリーは外しておくのもマナーです。

香席に参加する機会は、日常生活ではあまりないかもしれませんが、親しい友人たちとお香を楽しむ時にも、最低限のマナーを守るとお互いに気持ちよく心から香りを楽しめますね。

さいごに

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お香は、様々な方法で誰でも楽しみやすいものだと思いませんか?

仏壇のお線香や、法事の時のお焼香にも、お香に使われる伝統的な香料が使われています。

あまり意識していなくても、私たちの生活の身近なところにあるんですね。

和の香りは、なんだか落ち着くな…と感じるかたは、お香を取り入れた生活をはじめてみてはいかがでしょうか。