2018.11.30

室内で香りを楽しむ!切り花にしてもしっかり香る花を紹介します♪

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アロマオイルや芳香剤なども好きだけど、植物から直接香る匂いも好き、という人は香りを楽しめる樹木を植えたり、切り花で購入したりして楽しむこともできますね。

特に、手軽な方法としては花屋さんで良い香りのする切り花を購入する方法です。

しかし、花は全てが何らかの香りを持っているかと思いきや、実はそうでないんです。

ほんの微かな香りがする花から、しっかりと芳香するものまで様々です。

ここでは、切り花として入手しやすいものを中心に、香りが楽しめる代表的な花をご紹介します。

切り花で香りがするものは少ない?

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花屋さんに出向くと、フワーッと良い香りに包まれることがありますが、全ての花が芳香しているわけではないことをご存じでしょうか?

実は、もともとは香りが楽しめる花であっても、切り花用に敢えて香りが出ないように改良されたものが多いんです。

なぜ、香りを抑える必要があるのか、不思議に思いますよね。

花が香るのは、酵素でコントロールされた香りの成分が揮発するためで、それにはエネルギーを必要とします。

つまり、香りが楽しめる花はエネルギーを消費するため、早く枯れてしまうことにつながります。

切り花としての需要は、日持ちするかどうかも大切なポイントになるため、敢えて香りが出ないように品種改良して、長持ちできるように工夫されているんです。

あれ、この花の香りってこんなに薄かったっけ?と疑問に思った経験がある人は、このような理由が関係していたことが考えられます。

三大香花って?

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日本三大香木と言われる、クチナシ、ジンチョウゲ、キンモクセイは知っている人が多いでしょう。

その他にも、香りが楽しめる花を表す“三大香花”としてはバラ、クチナシ、ジャスミンが位置づけられています。

クチナシは、三大香木と三大香花の両方に数えられているんですね。

もちろん、この三つ以外にも、香りが楽しめる花はたくさんあり、その香りの種類や強さは様々です。

ちなみに、香料の原料となる“三大フローラルノート”としては、バラ、スズラン、ジャスミンが知られています。

フローラルな香りが楽しめる花

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花の香りと言えば、やはり華やかな香りを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

切り花の中でも、フローラルな香りが多いですが、やはり花の種類や品種によってその香りは少しずつ違います。

同じ種類の花でも、品種によって明確な違いがあることが多いため、香りの違いを意識して楽しんでも面白いかもしれませんね。

バラ

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バラは、香りを楽しめる花の代表的な存在ではないでしょうか。

切り花では一年中数多くの種類を入手することができますが、一般的に庭木で花が鑑賞できる時期は春と秋の2回です。

切り花用のバラは香りが控えめであることが多く、栽培時に香りが強い品種でも切り花にすると香りが弱まるものもあります。

バラの香りは品種によって様々で、一般的には強い甘さと華やかさを感じる香りが多いです。

友禅という品種は上品で優雅な香りが特徴で、フィオナはフルーツのようなみずみずしさを感じる香りが魅力です。

紫や青色のバラに多いのは、シャープな印象を含む華やかな香りで、ブルーパフュームなどの品種が代表的です。

フリージア

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フリージアは、品種によってとても個性のある香りを放ちます。

品種改良によって、香りが弱いものもたくさんありますが、比較的黄色い花のものは原種系に近いため、香りが強いものが多いとされています。

黄色い花を咲かせるアラジンという品種は、甘くフルーティーな香りの中に爽やかさが加わった香りが印象的です。

一方で、白い花を咲かせるエレガンスという品種は、胡椒のようなスパイシーさを想起させる香りです。

このように、フリージアは品種によって様々な香りが楽しめる花で、もともと一重咲きだったものが現在では八重咲きのものもあるなど、香りや色、形が多種多様になってきています。

フリージアの花は卒業式のシーズンに咲くため、送別の花として定着しています。

精油は抽出されていませんが、フリージアをイメージした香りの合成香料はあり、芳香剤などで目にする機会も多いでしょう。

一般的に、花持ちが良いのは八重咲きのもの、香りが強いのは一重咲きのものとも言われています。

チューベローズ

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チューベローズは、メキシコ原産のリュウゼツランの仲間で、ローズと名前が付いていますがバラとの関係はありません。

7月~9月頃に、アマリリスに似た花を咲かせ、優雅な香りを放ちます。

特に、夜に香りが強まることから、“月下香”と呼ばれることもあります。

チューベローズの香りはややエキゾチックな香りも含まれているため、魅惑的、あるいは神秘的な香りと言われることも多いです。

基本的に、八重咲きのものは鑑賞むき、一重咲きは香料の抽出むきと言われていて、香りを楽しむ場合は一重咲きがオススメです。

クチナシ

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日本三大香木にも数えられる、多くの人に親しまれている花ですね。

甘く爽やかで、ジャスミンに似た香りが特徴で、ガーデニアと呼ばれることもあります。

6月~7月にかけて花を咲かせ、白い色から徐々に黄色に変わっていきます。

切り花として出回るのは6月が主で、ブライダル用のブーケなどにも活用されています。

クチナシの中でも、特に香りが強い品種はオオヤエクチナシです。

ライラック

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紫や白色の小さな花が枝先に多数集まり、とても見応えのある姿が楽しめます。

樹木に分類されることもありますが、輸入されたものは一年通して花屋で見ることができます。

しかし、香りが強いのは日本のものなので、香りを楽しみたい人は庭木から収穫するのが良いでしょう。

なお、日本のライラックでも切り花にすると香りが弱まるため、強い香りを楽しみたい人は枝を切らずに庭先で咲いた状態のまま匂うのがオススメです。

もともと、ライラックはヨーロッパ原産の樹木です。

寒さに強いため、北海道の街路樹や公園で見かける機会も多いです。

ユリ

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香りが強い花として、広く知られていますね。

存在感のある見た目や、エレガントな様子からファンの多い花ですが、香りが強いことから好みが分かれやすい花でもあります。

ユリは5月~7月に花を咲かせますが、とても品種が豊富で、日本はユリの宝庫と呼ばれるほど充実しています。

甘く濃厚な強い香りが特徴で、花びらから芳香するため雄しべをとっても香りの強さは変わりません。

特に、カサブランカという品種はとても強い香りを放つことで知られています。

花粉が落ちることを懸念して、雄しべをとる人は多いようですが、香りに影響はないため安心です。

一部のユリの香りについて簡単にご紹介すると、ジャスミンのような香りがする品種がヤマユリやテッポウユリ、少し甘さが多いカノコユリ、爽やかさが感じられるオトメユリ、爽やかさとスパイスの香りが絶妙に混じったササユリなどがあります。

シャクヤク

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何層にも重なる花びらと、愛らしく優雅でゴージャスな見た目から、多くのファンがいる花ですね。

シャクヤクは、ビオニーと呼ばれることもあり、西洋では妖精が姿を変えた花と言われています。

また、5月のバラと称されるように、バラに似たフローラルな香りが楽しめる点も特徴で、ほんのりとした甘みと清々しさのある香りが魅力です。

甘くフルーティーな香りが楽しめる花

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甘さの中にフルーツのようなみずみずしさや爽やかさを感じる香りは、フローラルの香りとはまた違った魅力があります。

香りの感じ方は人それぞれですので、どんな香りが自分に合うのかを試してみても面白いですね。

スイートピー

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ひらひらとしたグラデーションの色合いが美しく、繊細な見た目で人気が高いです。

花束に使われることも多いですが、花屋さんの切り花ではあまり香りが感じられないこともあります。

スイートピーは、原種系のスイートスノーやスイートピンクなら芳醇な香りを放つのですが、切り花として市場に出回るものの約8割は香らないように品種改良されたものと言われています。

本来は、甘く華やかでフルーティーな爽やかさを併せ持つ香りが特徴で、花のそばに寄るだけでしっかりと香りを確かめることができます。

スイートピーはホームセンターや園芸店などで苗を販売しているため、育てやすいです。

上手に育てると、どんどん花が咲き、手入れをしている時にはスイートピーの香りに包まれますので、興味のある人は育ててみてはいかがでしょうか。

ジャスミン

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ジャスミンは、香りのする花の定番ですが、切り花として出回る機会はそう多くなく、鉢植えや庭木で育てて楽しむ方法が一般的です。

ジャスミンは古代エジプトで既に咲いていた花と言われており、品種は400種以上にのぼります。

直立型のものもあれば、つるが伸びていくものもあり、品種の違いによって見た目は異なります。

花は4月~5月頃に咲き、ほとんどが白色か黄色の花で、夜に開花するのが特徴です。

鉢植えや庭木として植えられている定番品種はハゴロモジャスミンで、甘くフルーティーな香りをしっかり感じることができます。

ジャスミンは香水の原料にも用いられますが、香料としてはグランディフローラジャスミンという品種がよく使われています。

その他に、ソケイやマツリカも香料の原料として大規模栽培されています。

さわやかな香りが楽しめる花

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甘く濃厚な香りも良いですが、すっきりした香りが好みの人にぴったりの花もあります。

あまり強い香りが好みではない人も、爽やかな香りなら受け入れられやすい場合もあるため、一度飾ってみてはいかがでしょうか。

スズラン

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ガーデニングでよく用いられる花ですね。

スズランは、日本で自生する品種とドイツスズランが有名ですが、切り花として市場に出回るものはドイツスズランが多いです。

日本で自生するスズランは葉っぱが大きくて、花が隠れてしまいがちなのですが、ドイツスズランの場合は葉が小さく花が大きいため、切り花に用いられやすいんです。

香りは、日本に自生するスズランの方が強く、清楚で透明感を感じるような爽やかな香りが特徴です。

まるで、石鹸の香りのようだと表現する人もいます。

スズランには、根や花粉に毒があるため、取り扱いには注意が必要です。

たとえば、切り花として飾る際には、食卓へ飾るのは控え、スズランを生けた水は決して飲まないようにしましょう。

また、花を生けた後は十分に手を洗い、プレゼントとして贈る際には鉢植えが良いでしょう。

ヒヤシンス

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学校の授業で球根栽培した思い出があるという人も多いでしょう。

ヒヤシンスは、ボリュームある見た目で一輪だけでもとても空間が華やかになるため、切り花として飾るのもオススメです。

ヒヤシンスは12月~3月頃に花を咲かせるため、イギリスや北欧ではクリスマスの花として定着しています。

日本では約10種の品種があり、香りが風に乗って運ばれる様子から、「風信子」や「飛信子」と呼ばれることもあります。

ヒヤシンスの香りは青葉のような爽やかさで、他の花の香りを例える時に“ヒヤシンスのような香り”という言葉が用いられるほど、ある意味では香りを言い表す際の基準になっています。

さいごに

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いかがでしたか?

今回は、切り花としてよく用いられる花の中で、特に香りが強いものを中心にご紹介しました。

他にも、香りが楽しめる花はたくさんありますので、ぜひ花屋さんなどで確かめてみてくださいね。

なお、香りの感じ方は人それぞれです。

今回は、フローラルな香り、甘くフルーティーな香り、爽やかな香りととても大きく分類しましたが、人によっては違う印象を持つこともあります。